「元気もなく、食欲がありません」と来院した
1才8ヶ月のコーギーのちゃちゃまるくん。
水も飲みたがらず、吐き戻したり
お腹が、ぐるぐるいうとのこと。
診察台に乗せても歩きもせず、
周りに目を配ることもなく、
ボーとしていて顔つきも悪く、
目に力がなく、不安げな表情をしていた。
腹部を触ると、やや張っていた。
レントゲンを撮ってみると、胃から
腸に至るまで、沢山のガスの貯留が
認められた。
複数回の嘔吐の際、空気を沢山
飲みこんだため、胃腸にガスが貯留した
可能性も考えられた。
口の右側から、よだれが認められたが
飼い主様によると、ふだんからよだれは
多く出るとのことであった。
とは言え、よだれの量が気になり
口腔内の炎症を疑い、ゆっくり口を開け、
口腔内上下左右診れる範囲は
全てチェックしたが、よだれを出させるような
所見は認められなかった。
【とてもしんどそうな表情】
制吐薬や点滴を行い、翌日も来院してもらった。
点滴などにより少し改善したとのことであったが、
本来の元気さはやはりなく、どうもスッキリしない。
再度細かく身体検査チェックすると、右の下顎の
リンパ節周囲が腫れていた。
左右比べると、明らかに右側が腫大している。
念のため、頭部のレントゲンを撮ってみた。
すると・・・
(つづく)
診察初日の時点では、
原因を突き止めることができませんでした。
注意深い身体検査は、大変重要だと改めて
思った次第です。
何しろ相手は言葉を話せないのですから。
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