「普通に食べていますが、歯ブラシが当たると
少量出血します」と来院された10才半の
ウエスティーの女の仔。
診ると上顎の臼歯と臼歯の間に歯肉が
増生していた。
血液検査の後、飼い主様とご相談のうえ
麻酔をかけて、歯石除去と共に歯肉部と
歯根部のレントゲンを撮ることとした。
歯科のレントゲンを撮ってみてみると
何と歯肉増生部の下にある臼歯の歯冠の
一部と歯根部の一部が融解している
所見が認められた。
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歯と歯の間の黒い部分が融解部位
レントゲン所見より、抜歯適応と判断し
同部位の臼歯を2本抜いた。
このレベルになっても
大きな変化なく普通に食べていた。
「食べているから大丈夫」は動物の場合
安心材料にはなりずらいと常々思います。
この仔は、毎日毎日きっちり歯磨きをしてもらっていた仔です。
しかしながら、時にこのような状態になってしまうこともあります。
普通に食べていたとしても「何か気になる」と思ったら、
動物病院への受診をお勧めいたします。
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