皮膚にできたしこりを気にして
舐めて、出血してしまう
と来院されたもうすぐ14才になる
トイプーの男の仔。
また同側の大腿部の皮膚にも
1.0cm大と2.0cm大のしこりが認められた。
さらに左前肢の前腕部の皮膚にも
7mm大のしこりが認められた。
トータル4ヶ所のしこりの切除を
希望された。
術後について飼い主さんのご希望があった。
以前別の手術の後、カラーしたら階段が
登れないなど、いろいろと生活に支障が
あったので、「カラーしない方法を考えたい。」
とのことで術後着をご持参された。
この仔は年齢的なことや心臓病を
患っていることから、手術は無理せず
お願いしたいとのことであった。
全身麻酔をかけ、心電図等のモニターを
注意深く観察しながらオペを始めた。
特に気になる波形もなく、しこりを一つ
切除しては、モニター等を確認しながら
次へとすすめた。
そして4ヶ所全ての切除が終了し、オペを終えた。
退院時、術後着を着用することとなった。
きれいな鮮やかな水色。
着させてみると、なんともお似合いである。
きつすぎず、緩すぎず、術創も隠れいい感じ。
歩かせてみたが、気にならない様子で
本人も何となく満足気に見える。
当院は、術後カラーを多用することが多いですが
術後着も選択肢の一つになるように思います。
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