「予後が厳しいながらも・・・」

昨秋「お腹が大きい」と来院されてから7ヶ月
地域猫の茶トラさんの男の仔(年齢不明)、
頑張っています。

初診時に、腹囲膨満(お腹が大きい)は
腹水であったが、その原因を調べずに
とりあえず抜去。
その量、約2100ml。

腹水が溜まる原因について、いろいろと
お話しましたが、この仔を面倒みている方は、
元気で食欲もあるのでと、すぐに検査は
望まれませんでした。

その後、月一ペースで腹水抜去を
続けてきましたが、この春より腹水の
貯留速度が速くなり、月に2回のペースで
来院されるようになりました。

【右側が頭方向。お腹がボールのように膨らんでいます】
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ネットに入れてシリンジを使って、腹水を抜いていきます。】
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【抜去後の腹部。だいぶ小さくなりました。】
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そしてようやく検査に同意していただきました。
検査結果は、ある程度予想していた通り、
猫コロナウイルスと猫白血病ウイルスに
「陽性」というものでした。
この半年、外には全く出さず家の中に
おいてもらって正解でした。

【今回は約2550ml抜けました】
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上記の病気に対し、
残念ながら根本治療はできず
予後は厳しいですが、呼吸なり腹水貯留なり
苦しい状況を少しでも和らげてあげたいと
思っております。

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不治の病である猫コロナウイルス感染症と
猫白血病ウイルス感染症。
根治はできませんが、これからの時間を
少しでも苦痛を減らしていけるよう治療していきたい
と思っております。
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