「食欲がありません」と来院された
とある小学校で飼育されているウサギさん。
顔を見ると、「一目瞭然」歯の過長が
認められた。
この状態では、食べたくても食べられない。
早速、歯のカットにかかる。
この仔は、全身麻酔をかけずに
カットさせてくれる
大変レアなケースです。
この仔がモーターやドリルの音に
びっくりして暴れぬよう、
看護師にやさしくかつ、
しっかり保定してもらい、
カットしていく。
口から外に向かって伸びている
下顎はもちろん、
口の中に向かって伸びている
上顎の歯も慎重にカットしていく。
仕上げにカットした切り口の
とがった部位を少し丸く削って、
無事終了。
食べれるようになるとよいね。
イヌやネコと違い、ウサギの歯は一生涯伸び続けます。
通常は、上の歯と下の歯がお互いぶつかり合うことによって
過長にならずに過ごせるのですが、時にこの仔の
ように、上下の歯がぶつかり合わず過長になってしまう
ケース(不正咬合)の仔がいます。
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