細心の注意を払いながら
全身麻酔をかけた。
左右ずれていた下顎の骨折部を
丁寧に合わせてみる。
そして合わせた状態で、
口が閉まるかどうか
ゆっくり上顎に近づけた。
右上顎の犬歯が、下顎の犬歯に当たる。
少し下顎を左右にずらすと閉まる。
骨折により、 顎関節が少し変位してしまった
と思われた。
下顎の犬歯の皮下に、太めの注射針を刺し
針穴に金属のワイヤーを通し、左右の犬歯の
後面で結紮し、整復した。
麻酔からの覚醒は、高齢というだけあって
やはり時間を要したが、徐々に醒めていった。
そして翌日・・・。
食餌を与えると、
何もなかったかのように
むしゃむしゃと自力で食べるではないか。
何という19才!!!
麻酔に、手術に、といろいろ考えたり
リスクもありましたが、翌日の食べっぷり
本人ケロッとした顔つきを見て
大きな安堵感と充実感に浸りました。
これからも益々長生きしてほしいと願う次第です。
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