予防ワクチン・健康診断
犬の予防医療
愛犬を救う一歩: 予防医療の大切さ
動物も健康寿命を延ばす第一歩が健康診断とワクチンです。
年に1〜2回の健康診断は言葉を話せない動物たちにとって、とても大切です。
動物は、病気になっても隠そうとする傾向が強く、症状が出た時には、すでに病気が進行していることも少なくありません。
仮に元気そうであっても、健康診断を受診していただき、今後の食生活や生活習慣に活かしていただければと思います。
また、健康診断で得られたデータは病気の際のデータと比較ができ、診断や治療に活かしていけるものとなります。
メディカルデータの積み重ねは、その仔の特性や体質を客観的に捉え、病気を判断して治療を進める上で、とても重要となります。
当院では以下の5つの予防措置をおすすめしています。
- 狂犬病予防注射・・・生後91日齢以上の仔には狂犬病のワクチンを射たなければならない法律があります。(狂犬病予防法)
- 混合ワクチン・・・当院では5種と7種のワクチンを推奨しています。
- フィラリア予防・・・蚊に刺され心臓にフィラリアが寄生し、心不全・咳など様々な症状を引き起こします。治療はイヌの身体に大きな負担がかかるため、予防が最も大切です。毎月予防薬をしっかり飲ませることで予防できます。
- ノミ・マダニ予防・・・近年、人がマダニに刺され感染し最悪死亡する病気(SFTS)が少しずつ増加してます。また、ノミが部屋に侵入し部屋の中で繁殖し、飼い主様が健康被害を受けるケースも珍しくありません。予防・駆除には、首にたらすタイプと飲み薬タイプがあります。
- 健康診断・・・当院では健康診断キャンペーンを定期的に行なっております。言葉を発することのできない動物の健康診断は長寿への第一歩となります。
混合ワクチン
混合ワクチンには、犬の複数の感染症を予防する5種と7種のタイプがあり、生活様式や活動範囲などにより、獣医師と相談しながら決めていきます。
1.犬のジステンパー
病原体:犬ジステンパーウイルス
犬伝染性肝炎、犬パルボウイルス感染症と共に、子犬で死亡率が高い危険な感染症です。主に感染犬の鼻水、目やに、尿などの分泌物などの接触により、ウイルスが口や鼻から感染します。高熱となる発熱、咳、くしゃみ、鼻水、目やに、結末炎、おう吐、下痢などの呼吸器や消化器の症状の他、運動失調やけいれんなどの神経症状がみられることがあります。また、回復後もマヒなどの後遺症が残ることもあります。
2.犬伝染性肝炎
病原体:犬アデノウイルス1型
犬のジステンパー、犬パルボウイルス感染症と共に、子犬で死亡率が高い危険な感染症です。主に感染犬の糞便や尿、環境中のウイルス付着物などへの接触により、ウイルスが口や鼻から感染します。高熱となる発熱、元気消失、食欲不振、おう吐、腹痛、下痢、肝炎などを起こし、子犬では突然死することがあります。また、回復の途中では目が白く濁る症状がみられることもあります。症状の回復後もウイルスの排泄が続き、環境中でも生存力が強いウイルスのため、他の犬への感染に注意が必要です。
3.犬アデノウイルス2型感染症
病原体:犬アデノウイルス2型
犬伝染性喉頭気管炎とも呼びます。主に感染犬との接触や空気中の飛沫などにより、ウイルスが口や鼻から感染します。乾いた咳や鼻水といったカゼに似た症状がみられ、他のウイルスや細菌と混合感染して重症化すると肺炎を起こすこともあります。感染力が強く、多頭飼育では短期間で流行しやすい感染症です。犬パラインフルエンザウイルスと同様に「ケンネルコフ」と呼ばれる犬の呼吸器症候群の原因ウイルスの一つです。
4.犬パルボウイルス感染症
病原体:犬パルボウイルス
犬のジステンパー、犬伝染性肝炎と共に、子犬で死亡率が高い危険な感染症です。主に感染犬の糞便や環境中のウイルス付着物などへの接触により、ウイルスが口や鼻から感染します。腸炎を起すと、血の混じった激しい下痢、おう吐、脱水がみられ、食欲が無くなり衰弱していきます。幼齢の子犬では、心筋炎によって突然死を起こすこともあります。感染力が強く、環境中でも生存力が強いウイルスのため、他の犬への感染に注意が必要です。
5.犬パラインフルエンザウイルス感染症
病原体:犬パラインフルエンザウイルス
主に感染犬との接触や空気中の飛沫などにより、ウイルスが口や鼻から感染します。他のウイルスや細菌との混合感染によって発症することが多く、くしゃみ、鼻水、咳、軽い発熱などのカゼに似た症状がみられます。犬アデノウイルス2型と同様に、「ケンネルコフ」と呼ばれる犬の呼吸器症候群の原因ウイルスの一つです。
7種混合ワクチンは、上記の5種に加えて、以下の2つの病気(細菌感染症)に対する予防も含みます。
6. 7.犬レプトスピラ病
病原体:レプトスピラ・イクテロヘモラジー
病原体:レプトスピラ・カニコーラ
レプトスピラに感染したネズミや野生動物の尿や、尿に汚染された水・土壌への接触により、皮膚や口から感染します。腎臓や肝臓がおかされる感染症で、高熱となる発熱、元気消失、食欲不振、おう吐、脱水などの症状や、黄疸や出血(主にレプトスピラ・イクテロヘモラジー感染時)、尿毒症や腎炎(主にレプトスピラ・カニコーラ感染時)がみられます。人にも感染する感染症(動物由来感染症)のため、飼い主の方も注意が必要です。
猫の予防医療
愛猫を救う一歩: 予防医療の大切さ
1.混合ワクチン・・・当院では3種ワクチンを推奨しております。
2.ノミ・マダニの予防・・・近年、人がマダニに刺され感染し最悪死亡する病気(SFTS)が少しずつ増加してます。また、ノミが部屋に侵入し部屋の中で繁殖し、飼い主様が健康被害を受けるケースも珍しくありません。予防・駆除には、首にたらすタイプの薬があり1回で3ヶ月効果が持続するものもあります。
3.室内飼育・・・室内飼育することによりケンカによる咬傷や交通事故、落下事故、ネコ白血病、ネコエイズウィルスからの防御もでき、健康寿命も長くなります。
4.健康診断・・・当院では定期的に健康診断キャンペーンを行なっています。言葉を発することのできない動物の健康診断は長寿への第一歩となります。
混合ワクチン
猫の3種混合ワクチンは、以下の病気に対する保護を提供します:
1.猫カリシウイルス感染症
病原体:猫カリシウイルス
主に感染猫や環境中のウイルス付着物などへの接触により、ウイルスが口や鼻から感染します。くしゃみ、鼻水、発熱などのカゼに似た症状の他、口の中や舌に水疱や潰瘍ができることが特徴です。肺炎を起こすこともあり、他のウイルスや細菌との混合感染で重症化する場合があります。症状の回復後唾液などからウイルスの排泄が続き、環境中でも生存力が強いウイルスのため、他の猫への感染に注意が必要です。
2.猫ウイルス性鼻気管炎
病原体:猫ヘルペスウイルス1
主に感染猫との接触や空気中の飛沫などにより、ウイルスが口、鼻、眼から感染します。強い感染力が特徴です。くしゃみ、鼻水、発熱、咳などのカゼに似た症状の他、元気、食欲がなくなり、沢山の目ヤニや結膜炎、角膜炎がみられます。他のウイルスや細菌との混合感染で重症化する場合があります。症状の回復後もウイルスは体の中に残り、ストレスや妊娠・出産などで免疫力が落ちると再発することがあるため、他の猫への感染に注意が必要です。
3.猫汎白血球減少症
病原体:猫汎白血球減少症ウイルス(パルボウイルス)
主に感染猫の糞便や環境中のウイルス付着物などへの接触により、ウイルスが口や鼻から感染します。子猫や若い猫でかかりやすく、白血球が極端に減ります。元気、食欲がなくなり、発熱、おう吐、下痢などの症状がみられ、急激な脱水症状によって衰弱し、死亡率がとても高い危険な感染症です。
妊娠した猫が感染すると、胎仔に感染し、流産・死産や胎仔の脳に異常が起きることがあります。環境中でも生存力が強いウイルスのため、他の猫への感染に注意が必要です。
予防ワクチン・健康診断
犬の予防医療
愛犬を救う一歩: 予防医療の大切さ
動物も健康寿命を延ばす第一歩が健康診断とワクチンです。
年に1〜2回の健康診断は言葉を話せない動物たちにとって、とても大切です。
動物は、病気になっても隠そうとする傾向が強く、症状が出た時には、すでに病気が進行していることも少なくありません。
仮に元気そうであっても、健康診断を受診していただき、今後の食生活や生活習慣に活かしていただければと思います。
また、健康診断で得られたデータは病気の際のデータと比較ができ、診断や治療に活かしていけるものとなります。
メディカルデータの積み重ねは、その仔の特性や体質を客観的に捉え、病気を判断して治療を進める上で、とても重要となります。
当院では以下の5つの予防措置をおすすめしています。
- 狂犬病予防注射・・・生後91日齢以上の仔には狂犬病のワクチンを射たなければならない法律があります。(狂犬病予防法)
- 混合ワクチン・・・当院では5種と7種のワクチンを推奨しています。
- フィラリア予防・・・蚊に刺され心臓にフィラリアが寄生し、心不全・咳など様々な症状を引き起こします。治療はイヌの身体に大きな負担がかかるため、予防が最も大切です。毎月予防薬をしっかり飲ませることで予防できます。
- ノミ・マダニ予防・・・近年、人がマダニに刺され感染し最悪死亡する病気(SFTS)が少しずつ増加してます。また、ノミが部屋に侵入し部屋の中で繁殖し、飼い主様が健康被害を受けるケースも珍しくありません。予防・駆除には、首にたらすタイプと飲み薬タイプがあります。
- 健康診断・・・当院では健康診断キャンペーンを定期的に行なっております。言葉を発することのできない動物の健康診断は長寿への第一歩となります。
混合ワクチン
混合ワクチンには、犬の複数の感染症を予防する5種と7種のタイプがあり、生活様式や活動範囲などにより、獣医師と相談しながら決めていきます。
猫の予防医療
愛猫を救う一歩: 予防医療の大切さ
1.混合ワクチン・・・当院では3種ワクチンを推奨しております。
2.ノミ・マダニの予防・・・近年、人がマダニに刺され感染し最悪死亡する病気(SFTS)が少しずつ増加してます。また、ノミが部屋に侵入し部屋の中で繁殖し、飼い主様が健康被害を受けるケースも珍しくありません。予防・駆除には、首にたらすタイプの薬があり1回で3ヶ月効果が持続するものもあります。
3.室内飼育・・・室内飼育することによりケンカによる咬傷や交通事故、落下事故、ネコ白血病、ネコエイズウィルスからの防御もでき、健康寿命も長くなります。
4.健康診断・・・当院では定期的に健康診断キャンペーンを行なっています。言葉を発することのできない動物の健康診断は長寿への第一歩となります。
混合ワクチン
混合ワクチン
混合ワクチンには、犬の複数の感染症を予防する5種と7種のタイプがあり、生活様式や活動範囲などにより、獣医師と相談しながら決めていきます。