避妊・去勢手術
避妊・去勢手術について
避妊・去勢手術は、愛するペットの健康を守り、より長く幸せな生活を送るために、大変重要な役割を果たします。又、以下のようなメリットもあります。
【メスの場合】
- 卵巣や子宮の病気の予防(シニア期になると卵巣・子宮の病気が増えていきます。)
- 乳腺腫瘍の予防(1回目の発情期がくるよりも先に避妊手術を行うと、乳腺腫瘍になる発生率が約95%減少すると言われています。)
【オスの場合】
- 前立腺疾患や精巣腫瘍の発生率が減少する。
- マーキング(縄張りのための尿マーキング)や逃走行動、攻撃性などの問題行動の改善。
繁殖を考えていないのであれば、避妊・去勢手術を行うことで、飼い主様とペットの関係を強化し、家庭内でのストレスを減らす効果もあります。ペットが穏やかで家族との絆を深めやすくすることも多く、長期的にはペットの長寿につながります。
手術を行う適期については、ペットの種類、成長度合、生活環境等によって異なりますので、獣医師とよくご相談下さい。
具体的な手術までの流れ
- まずは受診していただき、身体検査(聴診、触診等)、血液検査などの術前検査を行ないます。
気になる所見がなければ手術日を予約していただきます。 適期は約生後半年くらいからです。(個々の成長具合によって異なります) 手術前の注意
全身麻酔の前に絶食絶水をしていただきます。詳細は事前に説明させていただきます。手術当日の流れ
9時~10時30分までにご来院下さい。
体重・体温・身体検査等をしていただきます。
オスは1泊2日、メスは2泊3日の入院となります。
※混合ワクチン未接種の場合は手術の1週間前までに接種をお願いします。
麻酔のリスクと安全対策
- ワンちゃん・ネコちゃんに全身麻酔を施す際、時に心肺機能を低下させる場合があります。そのようなケースに備え、当院では手術用モニター(心拍数、呼吸数、酸素飽和度、血圧など)で随時チェックしながらすすめてます。
- 万一呼吸停止が起きた際は、人工呼吸器を作動させます。
- 麻酔による体温低下に対し、手術中、手術後には保温処置を行っております。